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全身麻酔と鎮静剤は何が違うの?

全身麻酔と鎮静剤は何が違うの?

胃カメラや大腸カメラの説明をしていると、

  • 「全身麻酔でやるんですか?」
  • 「眠るなら全身麻酔と同じですよね?」

と聞かれることがあります。

実は、内視鏡検査で使用する鎮静剤と、手術で行う全身麻酔は別のものです。

どちらも眠っているように見えるため混同されやすいのですが、目的や管理方法には大きな違いがあります。

鎮静剤とは?

鎮静剤は、不安や緊張を和らげ、眠気を誘うための薬です。

内視鏡検査では、

・苦痛を軽減する

・恐怖心を和らげる

・リラックスした状態で検査を受けてもらう

ことを目的に使用します。

多くの方は、「気づいたら終わっていた」「検査中の記憶がほとんどない」という状態になります。

一方で、呼びかけに反応したり、自分で呼吸したりする力は基本的に保たれています。

全身麻酔とは?

全身麻酔は、手術を安全に行うために意識や痛みをコントロールする麻酔方法です。

例えば、胃がん手術、大腸がん手術、胆のう手術、人工関節手術などで使用されます。

全身麻酔では、意識をなくす、痛みを感じなくする、筋肉を動かなくする必要があります。

そのため、自力で呼吸できなくなることがあり、人工呼吸器による管理が必要になる場合もあります。

番大きな違いは「呼吸」です

患者さんに説明するときに最もわかりやすい違いは「呼吸」です。

鎮静剤を使用した内視鏡検査では、多くの場合、自分の力で呼吸しています。

一方で全身麻酔では、自力で呼吸できなくなることを前提に管理することがあります。

そのため、使用する薬、必要な設備、管理方法が大きく異なります。

鎮静剤にも安全管理は必要です

「全身麻酔ではないなら安心」と思われる方もいらっしゃいますが、鎮静剤を使用する際にも適切な管理が重要です。

鎮静剤によって、呼吸が浅くなる、酸素濃度が低下する、血圧が下がることがあります。

そのため当院では、患者さんの状態を確認しながら鎮静を行っています。

具体的には、以下のような安全対策を行っています。

① 年齢や体格に応じた投与量の調整

② 指先と耳での酸素モニタリング

③ 血圧・脈拍の継続的な確認

④ 薬剤誤投与防止のためのシリンジ管理

⑤ 検査後の遠隔モニタリング

⑥ リカバリールームへのスタッフ常駐

⑦ 救急対応マニュアルの整備

なぜ鎮静剤を使うのでしょうか?

鎮静剤は単に「眠るための薬」ではありません。

強い不安や緊張があると、体に力が入り、検査そのものがつらく感じやすくなります。

鎮静剤によって不安や緊張が和らぐことで、患者さんの負担を減らし、よりスムーズに検査を受けていただくことができます。

特に、過去に内視鏡検査でつらい経験をされた方にとっては、大きな助けになることがあります。

院長からひとこと

「眠るなら全身麻酔ですよね?」と聞かれることがありますが、内視鏡検査で使用する鎮静剤と、手術で行う全身麻酔は別のものです。

ただし、全身麻酔ではないから大丈夫というわけではありません。

鎮静剤にもリスクがあるからこそ、適切なモニタリングと安全管理が重要だと考えています。

当院では、できるだけ苦痛の少ない検査を目指すと同時に、安全面にも十分配慮しながら日々診療を行っています。

内視鏡検査や鎮静剤について不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

 

🔗 りつの内視鏡クリニック公式サイトはこちら
👉 https://ritsuno-endoscopy.com/