一般診療WEB予約

りつの内視鏡クリニック

TEL予約 一般診療WEB予約 アクセス

りつの内視鏡クリニック

腺腫発見率

ADR

腺腫発見率(ADR)とは?ABOUT ADR

腺腫発見率(ADR)は、大腸内視鏡検査で腺腫を発見できる確率のことで、検査の質の指標として国際的に使われています。

大腸ポリープは、大きく分けて腺腫、過形成ポリープ、鋸歯状腺腫の3種類です。将来的にがんになる可能性があるものが「腺腫」と呼ばれます。放っておくとがんになるので、腺腫のうちに切除することができれば、がんの予防が可能です。
実際、ADRを高めることで生存率が大きく変わると知られています。ADR20%以下とそれ以上では、将来的な大腸がん発症率が10倍以上も異なるのです。ADRには、検査をおこなう医師の習熟度も関わります。

ADRが高いとしても、取ったポリープが本当に腺腫だったかどうかを検査に出しているかどうかが大事です。あまりがん化しないと考えられている過形成ポリープをとった場合も、ADRに含められていることがあります。
ただし、過形成ポリープは取らなくてよいというわけではなく、右側結腸、盲腸、上行結腸、横行結腸にできるものは腺腫でなくとも取ったほうがいいと考えられています。

ADRを上げることが大腸がんの抑制につながるのは間違いありません。

当クリニックの医師は、ADRを向上させることが内視鏡医としての使命 と考え、日々研鑽を積んでいます。

なぜ大腸内視鏡検査に精度管理が必要なのか?WHY?

ADRを向上させることは、大腸がんの発見・予防に直接的に関わります。そのため、大腸カメラ検査を一定のレベルでおこなえるように管理することが大切です。

ADRで検査の精度を図るというのは、全ての内視鏡クリニックで一般的な考え方というわけではありませんが、当クリニックではADRの向上を常に意識しています。

当院の腺腫発見率についてDISCOVERY

当院の腺腫発見率は約65%です。この数値を維持して検査を行うことを非常に重要視しています。

腺腫発見率を高めるためにできることCAN

当クリニックでは、腺腫発見率を高めるために、3つのことにこだわっています。

まず、当クリニックでは最新機器を積極的に導入しています。
内視鏡検査のクオリティは、カメラの精度によってまず変わります。当クリニックでも、カメラを最新のものに変更してから腺腫発見率が10%以上向上しました。

狭帯域光観察(NBI)での観察も欠かせません。NBIというのは、粘膜表面の細かな模様や毛細血管を映し出す技術のことです。この技術があれば、肉眼では見えなかったポリープが見えるようになり、腺腫発見率も最大20%程度変わるといわれています。特に右側結腸の鋸歯状病変は肉眼だと見極めが難しいため、病変を発見するためにNBIは重要な技術です。
また、丁寧に観察するには腸を綺麗にする必要があるため、ウォータージェットという機器を使用しています。この機器を使用することにより便や粘液をすばやく綺麗にすることが可能です。

また、カメラで腸内を丁寧に見ることも大切です。
当クリニックでは、カメラで腸内を観察する際、写真を1枚1枚とるようなイメージでしっかり観察する時間を取っています。検査にかける時間は、15〜20分ほどです。 見落としが多い部分やポリープが発生する可能性が高い深部結腸と直腸は検査時間の8割程の時間をかけて丁寧に観察しています。さらに体位変換も非常に重要です。脾湾曲部を観察する際は右側臥位に体位変換することで見落としを減らす工夫をしております。

当クリニックでは、これらのことにこだわってADRを高めているほか、挿入時から観察が始まっており、見つけたポリープはその場でとりながら検査をすすめることで、切除もれを減らす工夫をしています。

患者さんにもご協力いただくことで、さらに検査の制度を高めることが可能です。大腸カメラをおこなう前の便処置をしっかりおこなうことをお願いしています。 下剤を服用し、腸管の粘液を取ったり便を綺麗にしたりすることが重要です。前日の下剤は2種類使わせていただきます。また、日ごろから便秘がちな方などは、1週間前から下剤(酸化マグネシウム錠)を使って準備していただくこともあります。
さらに、前日の食事を「検査食」にすることで、通常の食事よりも大腸の中をきれいにすることができます。
大腸内視鏡検査前には、問診もしっかりといたします。飲酒・喫煙・家族歴は、ポリープの発生と密接に関わる要因です。

このように当院では腺腫発見率にこだわり内視鏡検査を行っています。
より多くの皆様に質の高い内視鏡検査をお届けできるよう当院は進化を続けます!