低線量CTを導入する予定です。理由はシンプルで、肺がんを、できるだけ早い段階で見つけたいからです。皆様はご存じでしょうか。肺がんは、日本人のがん死亡数で最も多いがんです。一方で、一般的な健康診断や肺がん検診では、現在も胸部レントゲンが広く行われています。もちろん、胸部レントゲンは簡便で、被ばくも少なく、とても大切な検査です。ただ、肺は心臓や血管、骨などと重なって写る部分も多く、小さな病変をすべて見つけられるわけではありません。
そこで選択肢になるのが、低線量CTです。
CTでは肺を断面で細かく見ることができるため、胸部レントゲンでは分かりにくい小さな病変を発見できる可能性があります。
実際、肺がん検診についても少しずつ変化が始まっています。
2025年度版の肺がん検診ガイドラインでは、50~74歳の重喫煙者に対する低線量CT検査が推奨されるようになりました。
また、厚生労働省でも、2026年度から重喫煙者を対象とした低線量CTによる肺がん検診の実証事業が始まっています。
ただ、CTなら何でもいいわけではありません
CTには放射線被ばくがあります。
特に、症状のない健康な方の健診で使用するのであれば、
できるだけ被ばくを抑えながら、必要な画質を確保すること。
ここはとても大切だと考えています。
新しいクリニックでは、できる限り被ばくを抑えた低線量撮影(胸部レントゲン数枚分)と、AIを含む画像処理技術を活用しながら、小さな病変の発見をサポートできるCT検査の準備を進めています。
「症状が出てから」ではなく、「健康なうち」に
これは、私たちが今回、健診・人間ドックに本格的に取り組む理由にもつながります。
症状が出てから病院に行くのではなく、
まだ自分では健康だと思っているときに、病気を見つける。
そして、できるだけ早く治療につなげる。
そのための一つの選択肢として、低線量CTをできるだけ多くの方に活用していただきたいと考えています。
特に新しいクリニックでは、被ばくをできる限り抑えることにもこだわり、安心して検査を受けていただける環境を整えていきます。
内視鏡で胃や大腸を診る。
CTで肺を診る。
超音波など、それぞれの検査の良いところを組み合わせる。
健康なうちに検査を受け、病気をできるだけ早く見つける。
その選択肢を増やすことが、私たちが新しい健診クリニックでやりたいことの一つです。
「受けておいてよかった」
そう思っていただける健診を目指して、準備を進めています。
