「大腸がんは予防できる可能性が高いがんです」
これは以前のブログでもお伝えしました。
それでも、あえてもう一度お伝えします。
大腸がんは予防できる可能性の高い病気の一つです。
なぜ、「大腸がんは予防できる可能性が高い」と繰り返しお伝えするのか。
それは、知っていても、まだ行動に移せていない方が多いからです。
忙しいから、そのうち受けようと思っている🏃♀️
症状がないから、まだ大丈夫だと思っている🌿
便潜血が陰性だったから、安心している💚
そうしたお気持ちはとてもよく分かります。
ですが、大腸がんに関しては、その「まだ大丈夫」が大きな見落としにつながることがあります。
大腸がんは、もちろん完全に防げるとは言い切れません。
ですが、適切なタイミングで検査を受け、ポリープを早期に見つけて対応していくことで、
大腸がんのリスクを大きく下げることができると考えられています。
大腸がんは、早い段階では症状が出にくい病気です。
つまり、「何も症状がない=問題がない」ではありません。
実際には、気づかないうちにポリープができ、少しずつ変化し、がんへ進んでいくことがあります。
血便がない。
お腹も痛くない。
便潜血も陰性だった。
それでも、安心しきれないことがある。だからこそ、この話は一度ではなく、二度でも三度でもお伝えする価値があると私たちは考えています。

大腸がんの大きな特徴は、がんになる前の段階で見つけて対処できることです。
多くの大腸がんは、
大腸ポリープ(腺腫) → 大腸がん
という流れをたどります。
このポリープは、内視鏡検査で見つけることができ、状態によってはその場で切除できることがあります。
つまり、
・早めに見つける
・必要なものを取り除く
・がんになる前に防ぐ
ということが可能です。
これは、ただ「早期発見できる」というだけではありません。そもそも、がんになる前に防げる可能性があるという点がとても重要です。
ここで、非常によくある誤解があります。
「便潜血が陰性だったから大丈夫ですよね?」
このご質問はとても多いのですが、答えは「それだけでは言い切れません」です。
便潜血検査はとても大切な検査です。
ただし、その役割はスクリーニング(ふるい分け)です。
ポリープや早期の大腸がんは、常に出血しているとは限りません。
そのため、便潜血が陰性でも、病変が隠れている可能性はあります。
便潜血検査が無意味ということではありません。むしろ、多くの方に受けていただきたい大切な検査です。
ただ、便潜血だけで全てを判断することはできない。
ここはとても大事なポイントです。
大腸がんは、症状が出てから見つかることもあります。
しかし本当に大切なのは、症状が出る前に見つけることです。
たとえば、
こうした状態でも、ポリープが見つかることはあります。
そして、その段階で見つけることができれば、命に関わるリスクがなく、治療の負担を最小限に抑えられる可能性が高くなります。
「症状がない今」こそ、将来の安心のために知っておいていただきたいタイミングです。
次のような方は、一度大腸内視鏡検査について考えてみていただきたいと思います。
・40歳を過ぎている方
・便潜血で陽性を指摘された方
・血便がある方
・便秘や下痢など便通の変化が続いている方
・ご家族に大腸がんや大腸ポリープの既往がある方
・これまで一度も大腸カメラを受けたことがない方
「自分はまだ早いかも」と思っていても、実際には検査をおすすめしたいケースは少なくありません。
大腸内視鏡検査は、症状や検査結果によっては保険診療で受けていただくことが可能です。
一方で、
・症状がまったくない場合
(腹痛が一度もない、便秘が一度もない、下痢が一度もないなど)
・便潜血などの異常が指摘されていない場合
原則として保険適用とならず、自費診療での検査となる場合があります。
ただし、
・血便がある
・便通の変化が続いている
・便潜血検査で陽性を指摘された
・腹痛がある
といった場合には、保険診療での検査が適用されることが一般的です。
ご自身のケースがどちらに該当するか分からない場合も、事前にご説明いたしますのでご安心ください。
大腸内視鏡検査に不安を感じる方はとても多いです。
「痛そう」
「苦しそう」
「恥ずかしい」
そうしたお気持ちは自然なものです。
当院では、少しでも安心して検査を受けていただけるよう、負担の少ない検査環境づくりを大切にしています。

・鎮静剤を使用し、うとうとした状態で検査を受けられるよう配慮
・検査中はモニターで全身状態を確認
・検査後もモニター管理、個室リカバリールームでお休みいただける体制
「怖いから受けられない」で終わってしまうのではなく、どうすれば少しでも安心して受けられるかを一緒に考えることが大切だと思っています。

大腸がんは予防できる可能性の高い病気の一つです。大事なので、もう一度お伝えしました。大腸がんは、進行してから見つけるより、その前に見つけることが何より大切です。検査は、不安を増やすためのものではありません。これから先の安心につなげるための一歩です。実際に、5年〜10年ごとに適切に大腸内視鏡検査を受け、ポリープを早期に見つけて切除していくことで、大腸がんによるリスクを大きく下げることができると考えられています。女性ではがんによる死亡原因の上位に位置する大腸がんですが、定期的な検査によって予防できる可能性が高い数少ないがんの一つです。「まだ大丈夫」ではなく、「今のうちに確認しておく」という選択が、未来の安心につながります。
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