大腸カメラ前日の食事──検査食・NG食材・前日スケジュールを専門医が解説
大腸内視鏡検査を受けるうえで、「前日の食事」は最も重要な準備の一つです。腸がきれいに空っぽになっていないと、ポリープや早期がんを見落とす原因になるため、前日の食事は「検査の質を決める」と言っても過言ではありません。
内視鏡専門医として20年間、毎日検査と向き合ってきた経験から、「前日に何を食べればいいのか・何を避けるべきか」を、分かりやすくまとめました。
1. 前日に食べていいもの
(OK食材)
ポイントは、「消化が良い・繊維が少ない・脂っこくない」こと。
✔ OKな主食
- 白米(できれば おかゆ がおすすめ)※味付けは塩のみ、ふりかけ・海苔・雑穀はNG
- 素うどん(つゆは透明系。わかめ・ねぎ・天かすなど具材は入れない)
- 食パン(耳は避けて白い部分のみ。バターはごく少量なら可)
✔ OKなおかず
- 白身魚の煮付け
- 卵料理(ゆで卵・卵焼き・茶碗蒸し)
- 豆腐・湯豆腐
- 鶏ささみ、脂肪の少ない鶏むね
✔ OKのスープ類
- 具なし味噌汁
- コンソメスープ
- ポタージュ(粒なし)
✔ OKのお菓子・飲み物
- ビスケット(繊維なし)
- ゼリー(果肉なし)
- ポカリ・アクエリ
- お茶(緑茶・麦茶OK)
☞ 「消化がよく、腸に残らない」ことが最優先。
2. 前日にNGの食材
(見え方が悪くなる原因)
前日にこれを食べると腸に残って検査の邪魔になるので、必ず避けてください。
❌ 絶対NG
- 野菜全般(葉物・根菜・きのこ・海藻)
- こんにゃく、寒天
- 玄米・雑穀米・シリアル
- 脂っこい肉(焼肉、唐揚げ、ステーキ)
- 揚げ物
- 果物(特に皮・種・繊維)
- ゴマ・ナッツ・豆類
- カレー・ラーメン・中華料理
❌ とくに避けるべき3つ
- 繊維が多いもの(野菜・海藻・きのこ)
→ 腸にこびりつき、見え方が悪くなります - 脂っこいもの
→ 消化が遅く、腸に残る - 種・皮・粒が残るもの(ゴマ・玄米・ベリー類)
→ そのまま大腸に出てきて視界の妨げに
3. 検査前日におすすめ “1日の食事モデル”
朝
食パン(耳なし)+バター少量
卵料理
具なしスープ
昼
うどん(かけ or ざる)
湯豆腐 or 白身魚の煮付け
夜(最も重要)
おかゆ or 白米少量
茶碗蒸し
白身魚または豆腐
具のない味噌汁
☝夜は特に軽めに。脂質は徹底的に避けること。
4. 当院で推奨している「検査食」について
当院では「前日専用の検査食セット」をおすすめしています。理由は、食べてOKなものだけがセットされているため、失敗が少ないからです。
- 消化に優しい
- 腸に残らない
- 内視鏡の見え方が抜群に良い
患者さんからも「これなら安心して食べられる」と好評です。
5. 前日のタイムライン
(スケジュール)
朝〜昼
普段通りでOK(ただしOK食に限る)
18時まで
軽い夕食をとる(おすすめメニュー参照)
21時:軽い下剤(錠剤 )
当院では
・錠剤タイプをご用意しています。
(液体のこともあります)
☝この一歩が翌日の腸管洗浄をスムーズにします。
6. まとめ
- 大腸カメラの成功は前日の食事で決まる
- OK・NGを守るだけで腸の見え方が大きく改善
- 夜は軽く・低脂質・繊維ゼロに
- 専用検査食がもっとも確実
- 前夜には軽い下剤で準備完了
「前日の食事をどうするか」は、多くの患者さんが不安に感じる部分です。しかし少し工夫するだけで、検査の質も、負担も大きく変わります。
