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腺腫発見率(ADR) 63.8%


早いもので開院してから1ヶ月が経ちました。内視鏡の予約も少しずつですが埋まってきています。

2010年のNew England Journal , N Engl J Med. 2010 Sep 30;363(14):1372-3によると大腸検査の腺腫発見率(Adenoma detection rate:ADR) とinterval cancer(内視鏡検査後の大腸癌発見)の関係が示されています。

どういうことかというと、腺腫発見率の低い医師と高い医師が内視鏡を行うとその後の大腸癌になるリスクに差がでるということです。実は、どんな名医中の名医が内視鏡検査をしたとしても一定のリスクで病変を見落とす可能性があります。医師の間では「見落とし癌」と呼ばれています。学会でも主題のテーマになることもあります。もちろん見落とし癌以外にも突然癌ができてしまう可能性も考えられるので一概に見落とし癌と言うことはできません。しかしせっかく意を決して大腸内視鏡をしたのにその1、2年後の内視鏡で癌が見つかってしまったとういうことは意外にも少なくありません。(そのため早く病気を見つけるためには定期的に内視鏡検査を行う必要があると考えています)

この論文では腺腫発見率20%以上の内視鏡医とそれ以下の発見率の内視鏡医がそれぞれ大腸内視鏡検査を行って将来の見落とし癌の発生率を比較検討したものです。なんと腺腫発見率の低い内視鏡医師が内視鏡検査を行うと見落とし癌の発生率のリスクが約11倍〜12.5倍あるということが統計学的に示されました。

我々内視鏡医は内視鏡の質をとても重視しています。海外での腺腫発見率は男性30%、女性20%以上が目標とされています。内視鏡検査も一定の質を保つ必要があり、現在ではNBIなどの技術を使って腺腫発見率を高くする試みもされています。当院でも観察時にはNBIを使用して観察をする場合があります。また、発見率を上げるために今後必ず開発されるAIでの内視鏡診断支援システムは期待十分です。

当院では現在までに58名の大腸内視鏡検査を行わせていただきました。受診者様の年齢は20代〜80代と多様です。そのうち37名の方が癌、腺腫、鋸歯状腺腫、カルチノイドと診断され適切に内視鏡治療行い、必要時には中核病院や大学病院に紹介させていただいております。

比較的ポリープが少ないとされている若い方の受診様が多いですが、当院では、切除する必要のない過形成性ポリープを除いた腺腫発見率は63.8%でした。また他にも潰瘍性大腸炎、粘膜下腫瘍、憩室炎など様々な病気の発見もしています。引き続き、快適かつ質の高い内視鏡検査を行って皆様の健康に貢献できるように継続して参りたいと思います。